先日、久しぶりにJリーグを観に行ってきました。
しかも2試合。はしごです。
一つはJ3で、もう一つはJ1。
いちサッカーファンとして、また僕が指導しているスポーツ選手の多くがサッカー選手ということもあるので、研究や勉強の一環として現地で直接学んできました。
まずはJ3。
僕自身、随分前に所属したことのあるクラブ(短期間)の試合でしたが、ボールを保持して攻めるというクラブのフィロソフィーは受け継がれているように感じました。
普通どの国でも2部リーグ以下のリーグでは、展開の速い肉弾戦のようなゲーム展開をすることが多いのですが、両者ともにボールロストを嫌うようなゆっくりと展開されるような試合には珍しさを覚えました。
良くも悪くも日本ぽいなと。
協会からのトップダウンで戦術専攻型のサッカーでも推奨されているのでしょうか。
僕としてはもっとアスリート能力の高い選手たちのスピードや迫力といった部分が前面に出ているサッカーが好みなので、決定機やシュートの少ない試合展開には少し退屈感を覚えてしまいました。
素人好みというか玄人が好むようなサッカーでしたね。
選手選考についても、ボールロストを減らすためだったりボール支配率を上げるためなのか、ボールを取られないように扱うのが上手な選手が試合にでている印象で、
逆にいうと、スピードや身体能力の秀でた選手が出ると試合展開が変わってしまうから、たとえ凄い選手でも試合に出れない可能性は大いにあるなと思いました。
野球やアメフトなどと違い、日本のサッカーはやはり選手個人の能力値というよりも監督の戦術の好みで選手選考が決まりそうです。
海外だとまた感覚が違うんですけどね(笑)
イギリスやスペインでは、育成年代の時にスカウトする選手は特に、テクニックに優れている選手よりもスピードのある選手を選ぶそうです。
その理由には、テクニックは後からでもつけられるがスピードは天賦の才で後から身につけることは難しいからだそうです。(スピードは後からでもいくらでも速くなりますが)
日本サッカーは逆で、テクニックが先行されている感じですね。
なぜ発想が逆なのか様々な理由があることは知っていますが、この部分が変わらない限り日本がワールドカップで結果を残すことは難しいかもしれません。。
続いてJ1の試合です。
到着して驚いたのが、お客さんの数の違い。
カテゴリーが違うので当然ですが、スタジアムが満員になるとやはり雰囲気はいいですね。
どの試合もこれくらい満員になっていると選手たちのモチベーションも上がりそうです。
ただ観客としては陸上トラックがある分遠くなるので、正直テレビで観る方が選手たちの動きはよく見えます。(サッカーの試合に陸上トラックは本当に邪魔。。)
それでもさすがJ1で優勝争うチームだけあって選手のクオリティは高かったです。
ただ目立つのはどうしてもブラジル人(マルシーニョとジェジウ)。
日本には上手い選手は本当にたくさんいますが、上手くて速くて強い選手はと聞かれると、Jリーグにはまずいない印象です。
ブラジル人選手の迫力があったこともあり、遠くから見ていても前に観たJ3の試合よりは見応えがありましたが、外国人選手がいなかったらと思うと。。。
ちなみに日本に来ているブラジル人の多くはブラジル国内に留まれないヨーロッパに行けない選手たちだと思いますから、国としてのレベルの差はまだまだ大きいですね。
特にフィジカルの部分、その中でもスピードは大人と子供くらい違います。
どちらの試合も良くも悪くも日本サッカーを象徴しているような試合でした。
ただいちサッカーファンとしては純粋に楽しむことができたのでよかったです。